Ⅱ型糖尿病と低レベル放射線
今日のブログの内容は、Ⅱ型糖尿病について、低線量の放射線を連続照射した場合にどのような効果があるのかという動物実験についてです。
Ⅱ型の糖尿病については、さらに2種類のタイプがあることが分かっています。ひとつは、インシュリンは健常者と同じように分泌されているのですが、カロリー過多で高血圧状態が続き、全身の細胞がだんだんインシュリンを受け付けなくなってくるタイプです。肥満の人がなりやすい糖尿病で、「インシュリン抵抗性」の糖尿病といわれるものです。
もうひとつは、インシュリン抵抗性は必ずしもではないのですが、加齢等の原因でインシュリンの分泌が低下するために起こる糖尿病です。このタイプの糖尿病は必ずしも肥満を原因とするものではなく、日本人の糖尿病の9割はこのタイプだと言われます。しかし、インシュリン抵抗性を示す肥満型の糖尿病においても、高血圧状態が続くことでベータ細胞が損傷し、しだいにインシュリンの分泌低下が起こります。その結果、ますます高血糖の状態が悪化するという循環に陥ります。「インシュリン抵抗性」の場合も、結局は、「インシュリン分泌低下」が起きてインシュリン投与が有効な治療法の1つとなってくるわけです。
わたしどもの電力中央研究所の低線量放射線研究センターでは、「インシュリン抵抗性」糖尿病状態マウスと「インシュリン分泌低下」糖尿病状態の種類のⅡ型糖尿病症状を示すマウスに対して、低線量の放射線を浴びせ続けると。どのような効果があるかという実験をしています。db|dbマウスは「インシュリン抵抗性」を発症する突然変異を持ったマウスで、体重が普通のマウスの2倍以上もある肥満型の糖尿病のモデルのマウスです。
この糖尿病のマウスに1時間0.7ミリグラムという線量率の放射線を生涯にわたって照射し続けたのです。 この線量率は私たちが周囲の環境から毎日受けている放射線の1万倍にあたりますが、それでも放射線の場合に比べれば1万分の1以下の線量率ですので、放射線を普段取り扱っている人間からすれば、十分「極低レベル」と呼べる線量率であるわけです。このマウスでは、生後4〜5週で肥満が始まり10週までには100%が「インシュリン抵抗性」糖尿病を発症しますが、照射したマウスでは、24匹中3匹に尿糖が認められなかったものが現れ、マウスの平均寿命も80週から105週に延び、脱毛など糖尿病マウスに特徴的な老化症状の改善も見られました。インシュリンの分泌が低下したⅡ型糖尿病のモデルマウスのAkitaマウスにおいても同様の寿命延長効果が現れました。 |
以上が、ホルミシス両方がⅡ型糖尿病の改善に寄与した動物実験です。動物実験レベルなので、必ずしも人間に効果があるとまでは言えませんが、ラドンは糖尿病の治療にある程度効果が期待できるのではないかと思います。
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