「放射線」そのものよりマスコミによって扇動された風評による被害について考える
以下は、2014年4月に発表された、UNSCEAR(原子放射線に関する国連科学委員会)による福島原発事故に関する報告書内容を要約し、首相官邸ホームページにて公開しているものです。ここでは、「公衆の健康影響」の部分を紹介致します。
<公衆の健康影響>
健康影響
一般公衆でこれまでに観察された最も重要な健康影響は、心理的精神的影響だと考えられています。地震と津波によって家族、友人というかけがえのない存在、そして生活手段を失ったこと。避難を余儀なくされ、避難生活が長期化していること。それだけでなく、原発の影響で放射線が健康にもたらすリスクについて不安を募らせていることが、健康に影響していると述べられています。
「地震と津波によって」とあります。この言葉からも、放射線そのもの身体への被害については問題視されていません。むしろ、放射線が怖いというイメージがマスコミによって煽り立てられることによって流布されることによる被害の方がはるかに重大です。
上記発言では、その被害として
- 家族、友人、そして、生活手段を失った事
- 避難生活が長期化している事
が、取り挙げられています。
この部分は、UNSCEAR(原子放射線に関する国連科学委員会)での報告書の一部を抜粋したものです。上記報告書から、国際的にも、放射線自体による健康被害は問題視されておらず、それよりもむしろ、放射線の健康に与えるリスクについて間違った認識を持つことによる被害の方がはるかに大きいと認識されているのが分かります。
また、UNSCEAR(原子放射線に関する国連科学委員会)の報告書を首相官邸のホームページに掲載しているという事は、政府もその事を認識しているはずです。
それなのにもかかわらず、「20km圏内退避命令」及び「必要のない除染活動」を現在も続けています。そのような政策は国民の身体の安全性を確保できるという考え方に基づいていますが、実際、健康面での心理的精神的影響の方が多いのは皮肉な事です。