ホルミシス 癌治療 臨床研究

 坂本澄彦東北大学名誉教授が人間の臨床研究をした事例が「医師がすすめる 放射線ホルミシス2」に掲載されていました。興味のある方は是非御覧下さい。

 「Qさん(49歳女性)は卵巣腫瘍の方で、腹腔に種を蒔いたような癌細胞があり、右の恥骨壁、直腸とS字結腸に癌の浸潤が認められました。手術した時、6か月命はもたないと言われたほど癌の進行は進んでいました。

 坂本教授は通常の治療では治療効果が期待できないので、低線量の全身照射と局所照射を組み合わせた治療を試みました。具体的には、全身照射を週3回(月・水・金)、そして全腹部に1回2グレイ(月・水・金)と1グレイ(火・木)で週5回照射。この組み合わせを5週間ほど行いました。そして、その半年後に、もう一度低線量照射のみを行いました。

 手術前、大腸の壁が癌細胞の浸潤でギザギザになっていたのですが、治療終了後はギザギザが全て取れました。手術した時は余命半年と宣告されたのですが、手術後2年半生きて腸閉塞で亡くなりました。」

 坂本教授がラットに低線量の放射線を照射した実験をした時の話を前回のブログでしました。TD50法による実験ですが、高線量の放射線の局所照射と低線量の放射線の全体照射を併用した場合はTD50=15だったのに対し、低線量の放射線の全体照射をしなかった場合はTD50=9でした。50%のラットを癌を発生させるのに必要な癌細胞は低線量の放射線を照射した場合の方が多く、低線量の放射線の全体照射には癌細胞の増殖を抑制する効果があることが判明しました。

 一方、低線量の放射線を全体照射したQさんのケースでは、Qさんはその後2年半生き続け、延命に成功しました。低線量の放射線には癌に対する免疫機能を高める効果があるのがこの臨床結果から窺えます。両者の結果は、低線量の放射線が身体に有効に作用したという点で共通しています。この効果のことをホルミシス効果と言います。

 低線量の放射線によって癌細胞を除去し卵巣癌を完治することは叶いませんでしたが、余命期間を延ばしたという点で意義があったと言えます。低線量の放射線により、癌の増殖を抑制し癌細胞に対する免疫機能を強化されます。ホルミシス効果の一つにこの免疫機能を強化する効果があります。この臨床治療で卵巣癌患者の余命期間が延びたのは、ホルミシス効果によるものと言えるのではないでしょうか。

 もっとも、ラドン浴療法のみで癌を完治することは難しいと思います。しかしながら、ラドンには癌細胞に対する免疫機能を強化する効果(ホルミシス効果)があり、ある程度のことが期待できるのではないかと考えます。癌患者の方の中には、副作用を避けるため抗癌剤治療に代わる代替治療としてラドン浴療法を実践される方もいますし、抗癌剤治療と併用される方もいます。人により個人差がありますが、最近、癌治療にこのラドン浴療法を実践される方も増え、標準治療(抗癌剤治療)に代わる代替治療として脚光を浴びるようになりました。

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