ホルミシス 自然放射線 アメリカ 疫学的証拠

 自然放射線と癌発生率との関係について、1973年と1998年にアメリカで行われた調査結果を下記に簡単にまとめました。興味のある方は、是非御覧下さい。

「年間の自然放射線量が高い州ほど、あらゆる種類の疾病による死亡率が低い。自然放射線レベルが最も赤い米国の6つの州での平均癌死亡率が48の全ての州の平均より15%低い。」(Nambi and idaho 1973年)

「ロッキー山脈にまたがる州の自然放射線は、メキシコ湾岸諸州に比べてほぼ3倍の線量を示す。3つの山岳州(アイダホ、コロラド、ニューメキシコ)における癌死亡率は、3つの湾岸諸州(ルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ)より25%低いことが確認されています。」(Jagger 1998年)

 以上2つの調査によって疫学的データが得られました。後者の調査結果に対して、ウィスコンシン大学名誉教授は次のように評しています。

「メキシコ湾岸諸州は放射線欠乏症に罹っている。」

「放射線欠乏症」という言葉をウィスコンシン大学名誉教教授は使っています。「ビタミン不足」という言葉がありますが、この言葉は健康のためには最低限の量のビタミンを体内に摂取する必要があることを意味します。同様に、「放射線欠乏症」という言葉は、人間の成長に栄養として最低限の量の放射線を摂取することが必要であるということを意味します。広島・長崎への原子爆弾の投下、東海村JOC原子力事故、福島原子力事故等、一連の放射能の事故により、「放射線=悪」というイメージを多くの人は持っています。短時間での極度の高放射線の照射での健康被害を考えるのならば、「放射線=悪」という見方は間違っているわけではありません。しかしながら、長時間かけて低線量の放射線を照射した場合をも、この「放射線=悪」という見方で捉えるのは必ずしも正しくはありません。

 「低線量の放射線は身体に良い影響を与える」という考え方があります。これを「放射線ホルミシス」と言います。「放射線欠乏症」という言葉は、この「放射線ホルミシス」の考え方に類似しています。前者は①ホルモンの分泌機能を向上させる②免疫機能を高める③抗酸化物質を生み出し活性酸素を除去する等の効果を意味し、後者は放射線は身体に栄養としての役割・機能があることを意味します。両者は共に放射線を肯定的に捉えている点で共通しています。

 臨床研究の段階で、ある程度ホルミシスについて正当性が実証され、徐々に放射線について正しい見方がされるようになりました。しかしながら、日本では「放射性ホルミシス」の理論が完全に実証されたとまでは言えず、まだまだ認知されるまでは至っていないというのが私の実感です。「放射線=悪」というイメージで物事を考えず、低線量の医療・健康の面で如何に有効活用するかが今後の課題だと考えます。

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