免疫チェックポイント阻害剤の問題点〜薬剤費用
以前、オブジーボ、ヤーボイなどの免疫チェックポイント阻害剤の話をしました。
具体的には、
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などのケースが今まで報告されています。
全米臨床腫瘍学会では、「驚異的な治療成績を誇る。」と太鼓判を押しています。しかしながら、この薬には副作用以外の問題点もあります。それは何か?
薬剤費が高すぎるということです。
「アメリカでは、キートルーダーと呼ばれる免疫チェックポイント阻害剤でメラノーマを治療すると、1人当たり年間単剤治療費だけで約1億1000万円以上」(日刊ゲンダイ引用) |
それでは日本ではどうか?
手術不能な悪性黒色腫の他切除不能な進行再発非小細胞肺癌に保険が適用されるケースの場合、国が負担してくれるので「患者」及び「病院」の金銭負担は軽減されています。
確かに、日本はアメリカ比べ薬剤費が安い。
では、実際に平均的なサラ―リーマンがこの薬を使用することができるでしょうか?
「薬代はメラノーマ(体重60キロ)の場合、1回88万円強だが、患者さんの自己負担額はその一部」(日刊ゲンダイ引用) |
アメリカと比べ薬剤費はかかりませんが、通常の日本人が手を出すには経済的にかなり厳しいといえるでしょう。
薬1つで癌を治療することができる、そこまで行かぬとも他の治療法との組み合わせでより効果的な癌の治療を実践できるという意味において、この免疫チェックポイント阻害剤は画期的な薬ですが、あまりにも高額すぎます。
金がある癌患者しか手が出すことができない免疫チェックポイント阻害剤、「地獄の沙汰も金次第」と言えるでしょう。