玉川温泉旅行記7〜余命30日

 

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玉川温泉(あくまでイメージです)

 温泉に入り部屋に帰ったら、相部屋の方が話しかけてきました。大体こんな内容だったと記憶しています。

 

「自分は余命30日くらいです。体中どこもかしこも悪くて玉川温泉に来ました。ここに(「玉川温泉」のこと)来る方は、みんな似たりよったりの方ばかりですね。毎日、1日2分くらい温泉に入ります。

 体に赤くなって湿疹ができていますね。入りすぎではありませんか。1日3分くらいでいいのです。湿疹ができたからと言って、体調が良くなるわけではありませんよ。」

 温泉で知り合った方と明日観光に行きます。明日早いので、私はこれで失礼します。」

 

 その方は70歳男性の方でした。

 机の上にかなりの薬が置いてありました。かなり体が悪そうだとは思いましたが、余命30日程度だとは。

 

 それはともかく、気になったことを簡単に書きました。

 

 玉川温泉に入ると湿疹が出ますが、体内の悪い部分が表出し体外に排出されるからだと考えられています。この方は、おそらくそのことを知らなかったのだと思います。玉川温泉に来れば体調が回復すると単純に考えていたとは思いません。しかし、もし真剣に体調が少しでも良くなりたいというのでしたら、ある程度玉川温泉について詳しく調べ、どのように玉川温泉に入れば少しでも体調が良くなるか真剣に調べたはずです。ちなみに、その方は玉川温泉がラジウム温泉であることすら知りませんでした。

 

 自身、たった3・4日程度しか源泉に浸からなかったのにもかかわらず、体の調子はすこぶる良くなりました。難病でない自分ですら、少しでも体調が良くなることができるのならばと思い、真剣に玉川温泉に入りました。しかしながら、その方は余命30日なのにもかかわらず、少しでも体を良くしたいという気持ちが全く感じられませんでした。

 

 で、何を思ったか?

 

 どんなに難病の治療に効果がある温泉でも、治そうとする気概、取り組み方、それに加え、ある程度の知識がなければ、全くと言っていいほど効果がないということです。自身、ある程度の知識があったので、玉川温泉に入れば体に湿疹が出る事、この現象は体内の悪い部分が体外に表出することによるもので(「好転反応」)ある事、体の湿疹の出る部分から体の悪い部分がある程度推測することができる、といったくらいの事は知っていました。玉川温泉に難病を治そうと最後の望みをかけて来る方がいるという方が多いのは分かっていましたが、実際玉川温泉についての知識が全く皆無で、どのように温泉に入ればいいか分からないで漠然とここに来ていることが多いことに少し愕然としました。

 

 「玉川温泉で難病を治した」という本を読めば分かるのですが、癌などの難病の治療に成功した方は、とにかく何としてでも生き延びようという気持ちが強く、1分1秒でも玉川温泉(源泉)に入り、少しでも体調を回復させようと必死でした。41CzPlwPCYL__SX342_BO1,204,203,200_

 

 しかしながら、実際ここに来ている方全員が、そういう意識を持っているわけではなくて、むしろ、玉川温泉に来れば治るかもしれないという漠然と気持ちで来ている人の方が多いことを今回の旅行を通して知りました。

 

 人それぞれ考え方があって当然ですし、自身が他人にやることにケチをつけるつもりはありません。ただ、玉川温泉・ラドン浴・ホルミシス効果等に関するある程度の知識と少しでも体調を良くなりたいという気持ちがなければ、全くと言っていいほど難病の治療の効果は期待できないと、今回の旅行を通してしみじみ思いました。