福島原子力事故とチェルノブイリ原子力事故の違いについて

 

「放射能は怖いのウソ」(かざひの文庫)という本に、福島原子力事故とチェルノブイリ原子力事故を簡単に比較した内容の話が載っていました。以下に、一部抜粋します。興味のある方は、是非御覧下さい。

 

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「放射能は怖い」のウソ

1爆発の種類について

 爆発には、①核爆発②原子炉容器の破裂③化学反応による爆発の3種類があります。

 福島の原発事故は、建屋が水素爆発のために吹き飛んだ化学反応による事故による③のケースですが、チェルノブイリ事故は運転中の原子炉容器が爆発したことによる②のケースであることが検証の結果明らかになりました。

 

 

2爆発のレベルについて

 「放射能は怖いのウソ」(かざひの文庫)のP52には以下のように記述されています。

「レベルの上限が7だから一緒なだけだよ。福島が7なら、チェルノブイリは10以上になるんじゃないかな。」

 この記述から、形式上の数値では同じでも、実質の原発事故の規模の大きさが全く異なることが窺えます。

 

 

3 作業員の死亡について

 チェルノブイリ事故ではがれき処理で30名の方が亡くなられましたが、福島の原発事故で死亡した人間は一人もいません。チェルノブイリ事故のケースは自然放射線の1億倍と言われる中で防護服を着ないで作業をしたことが原因と考えられています。

 

 簡単にまとめると…

 

  福島原子力事故のケース チェルノブイリ原子力事故のケース
爆発の原因 化学反応 原子炉容器の破裂
国際原子力自己評価尺度 7(同じ7でも福島原子力事故とは比較にならない程大きい)
作業員に死(放射能による) 30人(自然放射線の1億倍の放射線を瞬時に被爆したから)