線量率効果 急性被爆と慢性被爆

 

 同じ線量の被爆でも、分割あるいはゆっくり被爆することによって人体に与える影響が少なくなることを線量率効果と呼びます。生体には防御能力があるので、同じ線量でも分割することによって損傷の修復程度は大きくなります。それ故、分割して受ける程、後に残る影響は少なくなります。

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急性被爆と慢性被爆

 

 

 一度に放射線を浴びる急性被爆の場合と、分割してあるいは時間をかけて浴びる慢性被爆だと、同じ放射線量でも慢性被爆は急性被爆の2分の1とICRP(国際放射線防護委員会)は見積もっています。

 例えば、広島・長崎に投下された原子爆弾は瞬間的に大きな被爆を浴びる急性被爆になり、原発の事故で放射線物質が漏れたことによる被ばくは慢性被爆に分類されます。

 

原子爆弾 急性被爆
原発事故 慢性被爆