質問⑦ 放射能は被爆すればするほど怖いというイメージがあるが…

 

  放射能は被爆すればするほど怖いというイメージがありますが、微量の放射線なら身体に有害であるというよりむしろ良い影響を与えるというのはなんとなく分かります。どうしてそのようなイメージが流布されたのでしょうか。

 

 放射能が必要以上に怖がられるようになったかというと、1927年アメリカの遺伝子学者ジョセフ・マラー氏が発表した論文が影響していると言われています。

 

 具体的には…

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 ショウジョウバエを照射した実験で、放射線の量が増えれば増えるほど有害な影響(突然変異)が生じました。放射線を少しずつ浴びせても、1回で与えても結果は同じで、浴びた放射線の影響は体内に蓄積される結果となりました。この実験により、放射線はどんな微量であれ浴びれば危険ということになり、これが人間にも当てはまると考えられるようになったと言われています。

 

 「放射線はどんな微量であれ浴びれば危険である」という仮説のことを直線的しきい値無し仮説と呼びます。あくまで「仮説」です。しかしながら、その後、実験に使ったショウジョウバエはDNAの修復機能を持たない生物であることが明らかになり、右仮説が特殊なケースで、必ずしも一般論として当てはまるものではないということが明らかになりました。なお、当時は、DNAに修復機能があることすら判明されていない時代でした。

 

 今では、大学・研究機関などの研究により、低線量放射線は身体に良い影響を与える事を裏付けるデータが得られるようになり、「ホルミシス理論」が正当なものと認知されるようになりました。