ジミー・カーター元大統領 悪性脳腫瘍

  悪性脳腫瘍の治療に成功したジミー・カーター元アメリカ大統領のケースについて簡単にまとめました。興味のある方は是非御覧下さい。    

 2015年8月、ジミー・カーター元大統領は脳内4か所に悪性脳腫瘍が見つかりました。しかしながら、2015年末に受けたMRI(磁気共鳴像装置)では脳内の腫瘍は全て消失しました。    

 

 ジミー・カーター元大統領が悪性脳腫瘍の治療に成功したのは、「定位放射線療法」が功を奏したからだと考えられています。「脳腫瘍」とは、脳及びそれを取りまく組織にできる腫瘍の総称のことを言います。カーター元大統領が患ったのは、肺や乳房などの他の臓器から脳に転移してきた「転移性脳腫瘍」です。以前なら3,4カ月の余命を宣告されるほどの深刻なレベルでしたが、主要患部への「定位放射線治療」が上手く機能して脳腫瘍は寛解しました。  

 

 また、「キートルーダ」と呼ばれる「免疫チェックポイント阻害剤」もカーター元大統領の脳腫瘍の治療に使われました。欧米では、この「免疫チェックポイント阻害剤」により腫瘍の縮小が見られると報告されています。癌攻撃のブレーキを外し、副作用が低いのですが、薬剤費が年間数百万円かかるのが難点です。    

  

 以上は、ジミー・カーター元大統領が「定位放射線療法」及び「免疫チェックポイント阻害剤」により脳腫瘍の寛解に成功したケースです。  

 

〔用語説明〕  

「定位性放射線慮法」  電離放射線を用いて悪性疾患及び一部の良性疾患を治療する放射線治療の内、特殊な治療法を言い、俗に「ピンポイント治療法」と称される。  

「転移性脳腫瘍」 頭蓋内以外の部位の癌が脳内を中心に頭蓋内に転移し大きくなる腫瘍  

 

 一般に脳腫瘍の治療には放射線照射治療がメジャーです。このカーター大統領のケースは、「定位放射線療法」及び「免疫チェックポイント阻害剤」を併用した治療法が功を奏して脳腫瘍は寛解しました。様々な治療法の中から、自身に合う治療法を取り入れることを「統合療法」といいますが、カーター大統領には、「定位放射線療法」及び「免疫チェックポイント阻害剤」を併用した「統合療法」が理想的な治療方法だったと言えるでしょう。

 しかしながら、この治療法はあまりにもお金がかかりすぎます。大統領経験者だから金があった。それ故、最新の癌の治療を受けることができたといえなくもありません。特に、「免疫チェックポイント阻害剤」は薬剤費が恐ろしく高額です。多分、普通のサラリーマンでは、このような最新の治療法を受けることはかなわなかったのはずです。

 

次回のブログでは、「免疫チェックポイント阻害剤」についてご説明致します。