松方弘樹 脳リンパ腫
以前、俳優の松方弘樹さんが「脳リンパ腫」に罹ったことを書きました。今回はその続きです。
「脳リンパ腫」とは、中枢神経系(脳、脊髄、眼球)に発生する悪性リンパ腫のことをいいます。主な症状は、精神症状、頭痛、痙攣などが挙げられます。
その他、
- 脳腫瘍の3%
- 60代から80代に発症
- 発生率は増加している
- 悪化するのは早い
- 再発率や死亡率は高い
などの特徴があります。
次に、脳リンパ腫の治療についてですが、
- 放射線療法が効果的
- 生存期間の中央値は40ヶ月
- 進行が早いので早く治療する必要がある
ことが挙げられます。
女性週刊誌に以下のことが書かれていました。一部抜粋します。
「脳リンパ腫は脳腫瘍の中で3%くらいという珍しいものです。昔は外科手術をしていたのですが、すぐに再発してしまうので、現在では通常しません。
一般的な治療法は、抗癌剤治療をしながら全脳照射といって放射線を脳全体にかけるのです。1日ずつ少しずつ15回に分けて照射します。これが最大量ですので、これ以上はできません。副作用としては、脱毛はもちろんのこと、脳自体が萎縮してしまい、リンパ腫はげきたいできても認知症の症状が出てしまう可能性もあるのです。最近の生存率は40%~50%くらいです。これは生存できるというのは別問題。かなり難しい病気です。」
脳はデリケートな部位なので手術することは必ずしも一般的ではありません。それ故、脳リンパ腫の治療には放射線照射による治療がなされます。ある程度効果が期待できるもの尾、余命年数は40ヶ月程度で、認知症などの症状が出て日常生活に支障をきたすこともあると言われています。
松方さんのケースだと、手術が成功しても今まで通りの芸能活動を続けるのは難しいそうです。愛人の方に財産を渡す準備をすでにしている内容の記事が載っていましたが、ひょっとしたら自分の死期を悟っているのかもしれません。
脳リンパ腫は根治が難しく、残余命年数を伸ばす程度の治療しか期待できません。自身、松方さんもその事を重々承知しているから自分の財産整理をしているのだと推測します。脳の癌は他の部位にできるケースとは明らかに異なり、手術そのものが難しく、完治できず認知症などの後遺症が残るため、松方さんの芸能界への復帰はかなり厳しいと言えるでしょう。